HomeKAGAMIについて職人紹介野口 友和
切子(カット)とは、ガラスの表面を各種のグラインダーで削って、幾何学的なパターンを彫り込む技法です。クリスタルガラスの美しさを際立たせる、最も主要な加工技術の一つです。 野口氏は入社以来、切子一筋で、KAGAMIの商品の多くを加工してきました。その高い技術力が認められ2020年に茨城県の伝統工芸士として認定されました。
切子で大切なのは、自分自身のイメージ通りにカットできる技術力。 縦、横、斜めと、まっすぐにカットを入れることの難しさを知り、日々鍛錬することの繰り返しです。 切子で面白いのが、一種類のカットでも、交差させたり連続させたりと、削り方ひとつで見え方が一変するんです! 繊細で根気のいる作業ですので、長年続けていくには精神的な粘り強さも重要です。 また、カットをする際に、アタリ線という目安になる線を引きますが、 そういったカット以外の作業一つ一つが重要で、切子職人はしっかりと覚えていかなければなりません。 若手の職人さんには、事細かく技術を教えていくことはしません。 注意点は押さえて指導しますが、見て覚えることや実際に失敗して理解することも多いので。 どうすれば上手くいくのか、自ら考え改善できる職人育成をしています。
切子に出会って今は20年程です。最初は自分にこのような綺麗なカットができるのだろうかと思っていました。 ただ、多くの先輩方のご指導や、自分自身どうやったら綺麗にカットができるかを考えながら取り組んでいると、一歩ずつ確実に前進していると感じました。 5、6年が経った頃には、少しずつ重要な仕事を任されることが増え、とてもやりがいがありました。 それから更に時が経ち、自分の作品をつくってみようと考え始めました。 仕上がったガラスを見ていると、こういう輝きが日々自分の目の届くところにあったら素敵だなと思うようになり、 その気持ちを形にしたいと思ったためです。それはここ2~3年くらいの出来事ですが、自分と人々が見て素敵だと思う輝きをこれからも創りだしていきたいです。
T754-2976-WUK
¥55,000(税込)
日本の伝統的な木造建築の建具に用いられる「組子細工」を江戸切子伝統文様の「菊つなぎ」や「星」で表現したロックグラスです。黒色の被せの下から表れる琥珀色が重厚な趣を感じさせます。
T755-2977-WUA
¥55,000(税込)
春になって融けた雪に太陽が反射する様子を表現したロックグラスです。積もった雪からところどころに現れる大地を面カットで、煌めく雪を菊つなぎで表現しました。優しい色合いのグラスは 春の暖かな日ざしをやわらかく感じさせます。
F311-2978-WUB
¥110,000(税込)
日本の伝統的な木造建築の建具に用いられる「組子細工」を江戸切子伝統文様の「菊つなぎ」や「星」を表現したカットです。重ね色目 ロックグラス<組子格子>と同じデザインで構成されています。青色の被せの下から表れる琥珀色が、まるでアンティーク作品のような趣を感じさせます。