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作品展のご紹介
2015.10.13

伝統工芸士 鍋谷 淳一氏 作品展のご紹介

伝統工芸士 鍋谷 淳一氏 作品展

10月9日よりカガミクリスタル銀座ショップにて開催中の「伝統工芸士 鍋谷淳一 作品展」。
今回はそこで並ぶ作品を写真とともにご紹介いたします。
銀座ショップは遠くて足を運べない方も、氏の世界観を楽しんでいただけたら嬉しいです。

青いクリスタルガラスを被せた『花鏡』の花瓶

青いクリスタルガラスを被せた『花鏡』の花瓶です。
大きな円をカットし、その周りにぐるりと一周小さな円をカットした模様です。
円の中ひとつひとつに奥の景色がレンズのように写り込み、単一の模様でありながら複雑な表情をもつ作品です。

『花鏡』カットを用いた花瓶

こちらも同様の『花鏡』カットを用いた花瓶です。
口の開いた先ほどの花瓶に比べ、口がすぼまっていることでカット面が見えにくく、加工が大変難しいそうです。
けれど仕上がった作品の円はどれも寸分違わずに揃い、また万華鏡のように景色を映しこんでいます。

『花鏡』カットを用いた花瓶

移り込んだ円までしっかりと揃っています。伝統工芸士の持つ熟達した技術だからこそ成せる技ですね。

『花鏡』のカット

この『花鏡』のカットは、カガミクリスタルの商品にも施されたものがあります。
細かく繊細に施された伝統文様の八角籠目と、新しい花鏡のカットが調和し、斬新なデザインに仕上がっています。

背の高い花瓶

こちらは透明で、スッと伸びた背の高い花瓶です。
鍋谷淳一氏は様々なカット技法の組み合わせで新しいデザインを生み出していますが、こちらの花瓶にも実はかなり独特なカット技法が施されています。
正面より少し向かって左側の部分、なんだか光の反射が違って見えませんか?
実はこの部分、かまぼこのような形に彫られているのです。(口元のシルエットをご覧いただくと分かりますでしょうか…)
写真ではなかなかお伝えできないのが残念ですが、もし実物をご覧になった際にはこの部分を良く見てみてください!

『morpho』と名付けられた盛鉢

こちらは新着情報でご紹介した『morpho』と名付けられた盛鉢です。
全面に施された細かなカットと、青紫の二色のガラスがとても美しい逸品です。
青と紫の二色は、モルフォ蝶の移り変わる翅の色を表現しています。

『morpho』と名付けられた盛鉢

ガラスの盛鉢は上から見て絵柄を楽しみますが、この盛り皿は側面からも細かなカットをお楽しみいただけます。
繊細でありながら、しっかりと彫り込まれたカットがとても力強く、生命のエネルギーを感じます。

『乱舞』というタイトルの盛鉢

こちらもモルフォ蝶をモチーフにした『乱舞』というタイトルの盛鉢です。
このガラスは内側から透明、紫、透明、青の四層になっており、彫る深さによって、見える色の違いを豊かに表現しています。
今回並んでいる作品の中で、氏一番の自信作とのこと。一つの作品のなかに技法や想いがたくさん詰まっています。

『乱舞』というタイトルの盛鉢

側面から見ると、大きくガラスが彫り込まれているのが分かります。
ガラス重量が約2/3になるほど彫り込んでいるそうです!

『かわはぎ大鉢』

こちらは『かわはぎ大鉢』。
色々な柄の模様が彫り込まれたかわはぎが、大鉢を一周飾っています。
柄のない透明のかわはぎも、元は赤い被せガラスだったとは思えないほど、綺麗にガラスをカットして透明をだしています。

「かわはぎロックグラス」

こちらもカガミクリスタルの商品に「かわはぎロックグラス」がございます。

とても独創的で、他ではなかなか見られない魅力的な作品が並んでいます。
会期は12月9日までとなります。
今回写真と文章でご紹介いたしましたが、お近くにお越しの際は是非実物を見ていただきたいです。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。