職人紹介

感覚が織りなす、光と影の芸術。
岡部 理咲子
グラヴィール職人
研鑽された「感覚」と繊細な手仕事によって生み出されるグラヴィール作品。工法上、彫刻する面を直接目視できない難しさの中で、ガラスに陰影を宿すその技は、まさに職人技の真骨頂です。
彼女の手から生み出されるのは、回転する銅盤とガラスの対話によって生まれる、息をのむほど繊細な彫刻です。墨で描かれた下絵から、緻密な彫り込み、そして最終の艶出しに至るまで、その丁寧な仕事ぶりは、作品に確かな美しさと生命感を与えます。

「職人の”感覚”がつくる繊細な彫刻」
グラヴィールは、回転する銅盤に金剛砂を塗布し、下からガラスを押し当てて彫刻していく技法です。
この技法では、自分の目とガラスの間に銅盤があるため、彫っている面を直接目視できません。そのため、感覚を頼りに手首の柔らかい動きで少しずつガラスを彫り進めていきます。人によって手首の可動域や利き目が異なるため、技能伝承も一筋縄ではいきません。まずは安全や基礎動作を学び、あとはひたすら反復練習を重ねていく日々です。
墨での下絵から始まり、荒摺り、彫刻、艶出し(磨き・ぼかしとも言う)と作業が進む中で、どの工程も丁寧に仕上げなければ完成度に影響します。道具の状態も重要で、彫り進めるほど銅盤が歪み、作業精度に影響するため、常に万全な管理を心掛けています。
この技法では、自分の目とガラスの間に銅盤があるため、彫っている面を直接目視できません。そのため、感覚を頼りに手首の柔らかい動きで少しずつガラスを彫り進めていきます。人によって手首の可動域や利き目が異なるため、技能伝承も一筋縄ではいきません。まずは安全や基礎動作を学び、あとはひたすら反復練習を重ねていく日々です。
墨での下絵から始まり、荒摺り、彫刻、艶出し(磨き・ぼかしとも言う)と作業が進む中で、どの工程も丁寧に仕上げなければ完成度に影響します。道具の状態も重要で、彫り進めるほど銅盤が歪み、作業精度に影響するため、常に万全な管理を心掛けています。

「光と影がつくる、”色”を感じられる作品」
私が特に魅力を感じているのが、仕上げの艶出し(ぼかし)工程です。木盤やフェルトなどさまざまな素材のホイールを使い分けることで、銅盤の彫刻でつくった立体感や奥行きを増幅させていきます。
さらに、工夫次第でただの陰影ではなく、二階調で模様(色)の表現が可能になるのです。これは着彩をしないインタリオ(彫り下げて形を作る技法)のなかで、他にない大きな特徴だと感じています。技能を磨き、工夫を凝らして、今後様々なモチーフに挑戦していけたらと思います。
グラヴィールは、切子に比べるとまだまだ知られていない技法かもしれませんが、だからこそ手に取った人が「美しい」と思える仕上がりを目指しています。完成品の持つ力で、グラヴィールへの興味が広がっていけば嬉しいですね。
さらに、工夫次第でただの陰影ではなく、二階調で模様(色)の表現が可能になるのです。これは着彩をしないインタリオ(彫り下げて形を作る技法)のなかで、他にない大きな特徴だと感じています。技能を磨き、工夫を凝らして、今後様々なモチーフに挑戦していけたらと思います。
グラヴィールは、切子に比べるとまだまだ知られていない技法かもしれませんが、だからこそ手に取った人が「美しい」と思える仕上がりを目指しています。完成品の持つ力で、グラヴィールへの興味が広がっていけば嬉しいですね。
代表商品紹介

商品番号:TPS8152-2738-AC
ペアロックグラス<鶴と富士山>
¥66,000 (税込)
日本の縁起物として古くから親しまれている鶴と富士山。大きく羽を広げた鶴と雄大な富士山の情景が、グラヴィール彫刻によって繊細で優雅に描かれています。海外へのお土産にぴったりの一品。
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